【流通】デフレ下で価値ある取組み
――客単価 100円切れ――
(会社帰りの二人・・・ とあるCVSで買物中)
あ: よしっ!
買うもの買ったし帰ろっか!
ま: え――っと え――っと・・・
あ: ちょっと「ま:」さん 何やってるの!?
早く支払って!! 先行くよ!!
ま: ちょ、ちょっと待って下さい
最後にガムか何かを・・・
あ: ちょっと飲み物買うだけに寄っただけなのに・・・
スポーツ新聞、スナック菓子、パン、ラーメン・・・
そして最後にガム・・・ 買い過ぎじゃない?
ま: いやいや 全部必要なモノなんですよ
でも、いっつも気が付けばこんなに買ってしまってますよね
不思議だ・・・・
あ: 「ま:」さんのような人ばかりだと
こんな事って起きなかったのかもしれないね・・・
ま: えっ? 何ですか?
「客単価 100円切れ」 国分グローサーズチェーンが展開するコンビニの「コミュニティ・ストア」で、客単価が瞬間的に100円を下回る現象が起きた。 その店は、「さいたまスーパーアリーナ」に近く、イベント開催時には多数の来客があり、この現象が起きた時も、人気女性アーティストのコンサート終了後であった。 |
ま: 100円!!
一人100円ですか!!
今時100円で買えるモノって。。。
いくらデフレ状況と言っても
CVSで100円未満の買物ってあまり記憶にないような・・・
あ: 確かに・・・ねぇ
100円分しか買ってない客って少ないよ
ま: POS情報の平均で100円以下って事は・・・
CVSでアルバイトの経験がある
「あ:」さんに聞きますが・・・
こうした状況ってどうなんですか?
あ: 店の中にはお客さんがたくさんいて
レジも並んでいるけども
単価の安い商品1個ずつしか購入していないと言う事に・・・
レジはフル回転だったと思うよ
商品スキャン → 精算 → 入金 → おつり渡し・・・
かなりハードだよ きっと
ま: 200円台っていうのは時々あるそうですが・・・
「あ:」さんのような客って
もしかしたら招かざる客?
あ: そんな事ないでしょ! 失礼な!!!
ま: でも確かに100円で事足りるような買物って
最近めっきり減ったような気がします
100円ショップが流行る訳ですねぇ〜
あ: よく考えてみると・・・
缶ジュース一つにしても
今じゃペットボトルだもんねぇ
単価も上がったよなぁ〜
ま: いやいや
それは量が増えてますから
当然ですよ!!
それに逆に今はデフレと言われる状態で
商品単価自体が下がっているケースの方が多いでしょ!
ユニクロ 牛丼 ハンバーガー ってね!
あ: ん―――――
そういう「ま:」さんのように
価値観が変わったって事に気が付くべきだよ
ま: 価値観が変わった???
あ: 一昔前では
店頭でお金を払って水やお茶を買うなんて
考えもしなかった事でしょ
ま: そう言えば。。。
今じゃあ お茶って主力商品です!
どこのメーカーも次々と新しい商品を投入して・・・
あ: 水、お茶・・・それ自体の価値が
一昔と比べて大きく変化したというよりも
消費者の価値観を変えるような仕掛けが
今でも行われているって事だよ
ペットボトルの登場一つにしても
量が増えてはいるものの
買物する時の単価自体はあがってるでしょ
そういう視点で日常の変化に気付かないと・・・
ま: そっかぁ・・・
そういう見方もあったんですね!
あ: デフレ・・・ 知識・情報化社会への転換・・・
こうした状況の中で
顧客の価値観を変えるような
新しい提案や販売方法の工夫が必要なんだよ
今、全く価値のないモノを
価値あるものとして認められるような
流通システムを作り上げる事自体に価値が高まっている
ま: そっかぁ・・・
今まで無価値だったものを価値あるものにできる流通の構築や
新しい価値観を提案した流通システム(ユニクロ)
知識・情報化社会では
こうした事を構築する行為自体に価値が高まるんです!
あ: そうそう!
もちろん顧客にとって魅力的である事が前提だけどね
ま: ハイ!!
あ: それと――――
バ: すいませんお客さん
早くお支払いを!
後 他のお客さんに迷惑ですんで・・・
(ちょっと不機嫌そうに・・・)
あ: うっ! こんなに行列が・・・
(後ろを振り返ってア然)
招かざる客とは・・・俺達だった・・・
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 13:55| 流通