【流通】環境負荷把握の為の費用と時間
ナ: お客さんの物流を受託した際
物流に関わる環境負荷を誰が算出するのか?
当然、その算出にはコストがかかるわけですから
新たな負担が生じます
あ: 物流会社が行う場合でしたら
その分料金(運賃)にプラスした形で
請求できるんですか?
ナ: Case by Caseではあると思いますけど
この算出にかかるコストを何かしらに反映できないと
環境負荷低減に必要なデータ把握が普及しないと思われます
あ: はやくからこうした環境負荷に関わるデータの収集を行っている企業は
こういう活動が当たり前になった時
それまでのノウハウを
マネジメントシステムとして他企業にも販売できますよね
ナ: 例えばこのNEWS52でも以前紹介したリコーさんは
日本で初めてLCA(ライフサイクル・アセスメント)で
第三者認証を取得しました
この第三者認証と言うのは
企業会計における会計士が行なうように、
環境負荷に関するデータの認証を第三者が行うものです
リコーさんは先行企業として何をやっておくべきなのか
理解されて、費用と時間をかけて取得されたと思います
あ: 取得の為にかなりの時間を費やしたみたいですから
ナ: その時間なんですけれども、LCAではないのですが、
NECさんはISO14001認証の取得に、
全社一括でわずか3日しか、かからなかったそうです
あ: 3日ですか!
早過ぎません?
ナ: これは毎年行なっておられる環境監査などの取り組みと
ネットワークによる管理の賜物でしょう
その結果がこのISO14001による
日本最大のEMS(環境管理システム)の構築にも
繋がったんだと思います。
なんと言っても、全社一括で4万人規模ですから
あ: 4万人ですか。。。
そうすると社員による内部監査などの体制もすごいんでしょうね
ナ: ところで、リコーさんが取り組んでおられる
LCAのようなリサイクルのシステムと言うのは
ある意味ではこれまでの大量生産大量消費に反したシステムといえます
あ: ということはリサイクルのシステムが普及していくと
今までと同じようなやり方では
なかなか対応しにくいということになりますね
ナ: 企業としては
その辺りをどのように切り替えて行けるか?
そして収益性をどのようにKeepしていけるかが
環境問題解決への糸口かもしれません
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★ リコー LCA普及へ布石
リコーは、製品の開発から廃棄までの環境に与える影響を評価するライフサイクル・アセスメント(LCA)の普及に向けた取り組みを活発化している。
新品の部品を使う複写機とリサイクル機種とをLCA比較・評価した結果、CO2やエネルギー消費量など、当初3割は低減できると予測していたが、結果は予測を下回る1割弱という結論だった。
これには、部品再使用と埋め立て処分の差を明確に表わすデータがどこにもないなど、リサイクル工程の負荷を算出するデータが不十分で、結果に反映できないという事だ。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 10:55| 流通