【流通】インタラクティブを追求した業態転換
あ: 今日は「まとめ」と言う事なんですけど...
や: 『インタラクティブ』をテーマに今週はお届けしたんだけど
ちょうどまとめの話にもってこいの事例を紹介しましょう!
『ダイエー CVCへ業態転換』 |
あ: このダイエーの取組みが
『インタラクティブ』にどう関係あるんですか?
わかりませんよ
や: あのね......
リッチネスなモノに対して
価値が大きくなってきている事について
昨日、一昨日話をしたんだけど
消費者の意見を企業がどうして必要とし始めているのか?
ダイエーのCVC(カテゴリー・バリュー・センター)戦略に
かなり関係ある事なんだよ
あ: どうしてCVC(カテゴリー・バリュー・センター)への転換が必要なんでしょう?
や: すべてと言う訳じゃないと思うんだけど
従来のGMSって高木次期社長の言葉をお借りすると
『何でもあるが 欲しいモノがない』
ってことなんじゃない?
あ: おそらくこれは今のダイエーにもあてはまると言う事なんでしょうけど
ん――――...
や: 「欲しいモノしか置いていない店」
‖
「顧客ニーズとマッチした商品をラインナップする」
こういう事でしょ?
あ: もちろん、その通り!
おっしゃる通りですよ!「や:」さん
―――――で、それを実現する為には・ ・ ・ ???
(これが聞きたいんだけど・・・)
や: えっ?
そりゃぁ 顧客の意見を聞かないと!
あ: (えらく簡単な答えだなぁ)
そうですよね!
ものすご―く当たり前な事ですよね
や: CVCの狙いとしては
全てのカテゴリーキラーに
値段、ブランド、品質面で対抗しようって事なんでしょ
例えば、ユニクロに対抗できる衣料品
マツモトキヨシに対抗できる医療品・ ・ ・
でも、これを実現する為に必要な消費者の意見っていうのは
POSだけじゃ難しいよね
そしてわかったとしても
どれだけ生産してどうやって販売していくか?っていう
流通システムをカテゴリー毎につくっていかないとね!
あ: あっ!
それってSSMのフルラインナップ化=CVCって事?
や: だから企業と消費者がよりリッチネスな情報交換を
可能にしていかないといけないって事!
ダイエーは「良い品を より安く」だったんだけど
「良い品」 = 「価値あるモノ」 とは限らない
「良い品」 ≠ 「価値あるモノ」って事も覚えておかないとね!
つまり消費者が価値あると認めたモノをより安くしていかないと...
カテゴリーキラーが強いのは
こうした事をわかっていて
「価値交換する」という価値を高めているんだよ
あ: 商品の価値を高める取組みですか?
同じ商品でも価値が変わるって事ですか?
や: 例えばユニクロでフリースを買ったら
知人が違う色を持っていたりすると
コミュニティ性があるじゃない
あ: 自分は何色だとか
おそろいだとか...
や: でも、GMSで買ったフリースだと
そんな話にならないじゃんか
つまり、ユニクロで買った方が
消費者にとって何らかの価値があるって事なんだよ
CVCへの取組みは
『インタラクティブ』的な視点で考えた場合
間違いじゃないんじゃないかな
流通システムの構築
そして働く人の認識を変革!
考え方から変革が必要だろうね
CVCへの転換―――
このコンセプトをよーく考えていけば
internetの登場が企業にとって
非常に重要だって事がわかる
これからリッチネスな情報を活かした売り場になっていくと思うよ
CVSがECの普及で消費者の拠点として注目されるんだけど
CVCでも『インタラクティブ』な取組みによって
消費者と価値交換のタイミングをより高める機能を持ったり
あ: 服を買う時に
先にinternetで商品を見て
「この商品の○色、このサイズを買いたい」って言っておいて
商品を置いてもらってから実際に試着に行ったり...
や: リッチネスな情報を活かした取組みは
今、始まったばかりなんだよ
(じわ―――っと浸透しているところかな?)
例えばSONYがクリエのケースの値段を
消費者からの「欲しい」情報で決定したり・ ・ ・
こうした情報を活かせるようになったところが
強くなるんじゃないかな
ここでもinternetが企業にとって
益々重要になってきた事が証明されてるんだよ
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 13:32| 流通