【流通】購入プロセスにおける満足感
――マンガ市場ドットコム、
有料及び無料立ち読み会員のサービス拡充――
|
『マンガ市場ドットコム、有料会員及び無料立ち読み会員のサービス拡充』
マンガコミュニティづくりを目指す「マンガ市場ドットコム」 では、
有料会員、無料立ち読み会員のそれぞれのサービスの拡充をはかった。
なかでも、無料立ち読み会員の機能拡充については、
これまで5作品(全ページ閲覧が可能)だけだった立ち読みサービスを、
掲載全作品が2ページだけ見ることができるようシステムを改良。
紹介文だけでは把握しにくかった作品内容が
、有料会員になる前に確認できる。
|
ま: 「あ:」さん!? 今週の週末、暇ですよね?
あ: 勝手に決めつけないでくれる?
(といいつつも 暇なんだねぇ〜)
ま: そんな強がり言ってもわかってんですから!
実はですねぇ〜 花火大会に行こうと思いまして。。。
お勧めなんですよ 今週開催される花火大会が!
あ: よく知ってるね?
花火好きなの?
ま: 好きって言うか・・・
実はさきほどコンビニで立ち読みを。。。
あ: また立ち読み!?
ま: ちょ、ちょっと誤解しないで下さいよ
少し時間が余ってましたので。。。
暇つぶしにコンビニ入っただけですから
そこで「偶然」、見つけたんです
あ: まぁ カメラ付き携帯を持ってない「ま:」さんだから
逆に安心だけどね
ま: デジタル万引きですね?
大丈夫! 僕はマガジン(人)ですから
それにしてもリアルの本屋さんやコンビニなどでは
「立ち読み」できる環境にありますけど
実際はどうなんでしょうか・・・
逆にネットでの書店では書店と同じように「立ち読み」はできませんよね
あ: 消費者からしてみると
購入する前に、ある程度 情報収集できるという面で
必要な行為なのかもしれない
目次だけじゃ自分が欲している内容かどうか?
判断しかねる場合もあるからね
今日紹介したサービスでは
ネット上における書店でいわば「立ち読み機能」を充実している
利用者にとって、購入前、非常に重要な情報源だ!
ま: でも大手ネット書店、例えばアマゾンなど
実際に購入して読んだ人の感想なども書かれていますよね?
あれも貴重な情報源じゃ?
あ: 確かにね
でも、やっぱり実際の一部分を見るのとは違うでしょ
例えば、、、映画の配給会社が
国際的な映画祭で配給映画の「調達」を行う際
実際に内容を見て、最初の数十分で「これは良い」と思った瞬間
最後まで見ずに急いで交渉に行くこともあるそうだ。。。
やっぱり現物をみないとね!
ただ最近は映画を制作する前、例えば原作を見た時点で
契約するってケースもあるようだけどね
ま: なるほどねぇ
確かに、同じ「花火特集」という項目があっても
雑誌によって情報内容が異なってきますよね
結局、ある程度内容を見て、比べて、購入します
あ: ソフトウェアでも
お試し版があるでしょ
機能を制限したものだけど。。。
これも「立ち読み」と同じ機能を果たしていると言っても良いよね
ある意味広告・宣伝機能を果たしている
ま: でも、、、先程言いましたように
新たな問題(デジタル万引き)も発生してきます
あ: 新しい技術の普及には
新しい課題が待っている! これはいつの時代も同じことだよ
印刷技術の普及によって書物が普及、
そして複製、真似ごとが横行しはじめてきた
その後、著作物に対する権利が認められるようになってきて
「copyright」という言葉が日本へ入ってきた。。。
この日本訳を考えたのが あの福沢諭吉なんだよ!
「個人」の権利として「版権」と訳す。。。
ま: 実は古くから利用されてるんですね
「copyright」って
あ: こうして新しい技術の普及と共に
作者の権利を守りつつ、消費者側の利便性を極力損なわない
コンテンツの消費スタイルが「定義」されてきた。。。
ま: しかし、、、
今はその「定義」も難しくなってきましたよね
デジタル技術とネットワーク社会、、、
これにより複製が容易になってしまいましたから・・・
今まで入手困難だったコンテンツ商品が
劣化することなく 容易に手に入れる事ができるようになってます
ある意味、、、お金払って手に入れるのが
バカバカしくなってくるかもしれませんね・・・?
あ: それはどうかな?
だって、、、まぁ確かに音楽市場や出版業界においても
そうした影響があるだろうけど。。。
まだまだ既存のパッケージメディア
あるいは有料配信サービスの利用など
購入行為を行う人が大多数を占めているでしょ
特に日本では不正な複製に対する防止技術も進んでいたようだし。。。
ま: そりゃぁすぐになくなっちゃう事はないでしょう
でも、、、先を考えていくと。。。
デジタルコンテンツ商品を購入する価値観って変わってくると思います
あ: 変わってくるというよりも。。。
どうやって変えていくかだろうね
実際に、「購入」という行為に対して
目には見えないけど
「自分のモノ」として「所有」している(できる)事に
消費者は価値を感じる。。。
いくら本屋さんで立ち読みが可能でも
それで全部満足できる!っていう人が
一体どれだけ居るんだろか・・・
CDショップでも視聴だけで満足する人?!
もし満足できた場合、その人にとって、その程度の作品なんだよ!
「自分のもの」としての「所有感」
そして所有に至るプロセスによる価値感が
これから重要になってくるかもしれない。。。
ま: 所有感とプロセス?
あ: 所有していることを実感できること。。。
単純にリアルな「モノ」として所有する
そして「権利」として所有する、
メディアには限定されずにコンテンツを楽しむ権利・・・
例えば映画、原作本、サントラ、これら全てセットで
しかも多媒体で楽しめる「権利」
それがDVD、CD、書籍、
そしてネット機器、ダウンロードサイトの利用などなど。。。
リアルなモノとして目に見えなくとも、
デジタル化されたコンテンツを楽しむ「権利」として
時と場所を選ばないフリーなスタイルでの価値交換も
可能にできたりね。。。
そしてこれらのコンテンツ商品を購入するプロセス。。。
つまり「手に入れた!」という満足感を
得ることが出来る消費スタイル!
ベタな話だけど
一所懸命お金を貯めて購入したモノと無料で入手したモノ、、、
入手するまでのプロセスを考えると価値観も違ってくると思うんだ
同じ「モノ」としての価値以上に
購入に至るプロセスによって価値観が異なってくる!
利便性の追求と、「所有感」につながる「満足演出」!
高付加価値ブランド、希少性。。。だけじゃなくてね!
ま: 自分のモノとしての実感
自分のモノにできるまでの過程・・・
デジタル社会でより一層大切なことなのかもしれませんね
|
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 13:45| 流通