2021年11月16日
【物 流】日本郵船 サイバー危機に対応した大型原油タンカーを竣工
日本郵船は同社が保有する大型原油タンカー「TATESHINA」が中国の南通中遠海運川崎船舶工程で竣工した。
TATESHINAは船首部分の形状の改良によって船首波による造波抵抗を大幅に減少させ、推進性能を高めている。また、船体に塗布する低摩擦型塗料や高効率の大直径プロペラの採用、船尾部の水流を整えてエネルギーロスを軽減させるラダーフィンを装備するなど省エネ対策を行っている。エネルギー効率(輸送単位あたりの二酸化炭素排出量)では、従来型の大型原油タンカーに比べて約23%の改善が見込まれている。
その他にもTATESHINAには世界初となる“Cyber Resilience−Guideline (CybR−G)”ノーテーションが付与されている。これは日本海事協会が策定した「船舶におけるサイバーセキュリティデザインガイドライン」に従った対策が同船において講じられていることを意味しており、サイバーセキュリティを考慮した適切な船舶オペレーションが実現可能な設計であることを認めている。
日本郵船グループは安全を第一に、船舶へのサイバー攻撃をはじめとした脅威への対策を施し、顧客の需要に応えた原油輸送の安定供給に貢献していくとしている。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者