2021年05月13日
【物 流】川崎重工 世界最大容積の大型液化水素運搬船用貨物格納設備を開発
川崎重工は大型液化水素運搬船に搭載する、世界最大容積である１基当たり４０，０００ ｍ３クラスの貨物格納設備を開発し、日本海事協会から設計基本承認（以下ＡｉＰとする。）を取得した。
今回開発した貨物格納設備は－２５３度の冷却で体積を１／８００にした液化水素を大量に輸送するためのもので、川崎重工が建造した１，２５０ｍ３型液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の設計や建造技術および安全性に関する技術をもとにした新方式の断熱構造を持つ。この貨物格納設備は船体から独立した自己指示方式で、極低温の液化水素積載時の熱収縮への柔軟な対応ができる点、高性能の断熱システムを用いることで、外部からの熱により発生するボイルオフガスの低減や貨物格納設備から自然発生したボイルオフガスを船舶の燃料として活用し二酸化炭素の排出削減に寄与できるなどの特徴を有する。
２０２０年代半ばの実用化に向け、この貨物格納設備を４基装備した１６０，０００ｍ３ 型大型液化水素運搬船を開発している。
川崎重工はこの大型液化水素運搬船でクリーンエネルギーとして需要増加が予想される液化水素の大量輸送を実現し、水素エネルギーにより脱炭素を推進し世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:45| 環境配慮型輸送用機器【内容】
