2019年12月25日
【流 通】東北電力とSRA東北 送電鉄塔の「腐食劣化度診断システム」の運用開始
東北電力はAIを活用し、撮影した画像情報から送電鉄塔の腐食劣化度を判定する「腐食劣化度診断システム」を、SRA東北と共同で開発し、電力業界として初めて運用を開始した。
送電鉄塔は腐食劣化度のレベルに応じて、塗装や部材の取替を行うなど計画的な補修工事を行う必要があった。
腐食劣化度診断システムはスマートフォンやドローンなどで撮影した画像を基に、AIが送電鉄塔の腐食劣化度を瞬時に判定することができるため、判定に係る個人差を解消することができる。
くわえて画像の撮影時に、GPSにより位置情報を自動取得し、当該鉄塔の情報(位置、線路名等)を判定結果とともにデータベースへ送信することで、各鉄塔の腐食劣化度を一元的に管理することが可能になった。これにより送電線路全体の鉄塔の腐食傾向を確認することが容易となり、腐食状況を的確に反映した合理的な補修工事計画を短時間で策定することができるようになる。
具体的には、これまで約25時間要していた計画作業を、同システムを活用することにより、約4時間で実施することが可能になる。
従来、送電鉄塔の腐食劣化度の判定については、作業員による目視点検などで行っておりましたが、判定に個人差が生じやすいという課題があった。
また、送電鉄塔の腐食個所やその程度については、鉄塔1基ごとに管理しており、送電線路全体の鉄塔の腐食傾向を把握するためには、鉄塔1基ごとにそれぞれの状況を確認する必要がありました。このため、送電鉄塔の塗装や部材の取替などの補修工事計画を策定する際、鉄塔ごとの補修の優先順位付けに、多くの時間と労力を要していた。
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投稿者:gotsuat 09:40| 流通