2019年12月12日
【環 境】日本郵船 CO2をドライアイス化し海底に貯蔵するプロジェクトに参加
日本郵船は船上で二酸化炭素(CO2)を回収してドライアイスに変え、海底堆積物の中に貯蔵する技術を研究する国際的なプロジェクト「DecarbonICE」に参加した。
海運業界では国際海事機関(IMO)により2050年までに海運分野の温室効果ガス排出量を2008年比で50%削減する目標が設定されている。「DecarbonICE」は船上でのCO2の回収や貯蔵技術、環境への影響調査の方法や安全性などに関して、IMOからの承認取得を目的としている。2019年10月1日にデンマークの海事研究センターをはじめ、世界各国の海運会社、造船所によって立ち上げられた。
「DecarbonICE」は、@船舶から排出される排気ガス中のCO2等を運行中に回収し、極低温プロセスによりドライアイスに変換、Aドライアイスを船舶から深海へ送り込み、CO2を液状や水和物として安全かつ永続的に海底堆積物の中に貯蔵する ことをコンセプトとしている。
CO2の回収および貯蔵技術は新造船に限らず既存の船舶にも導入可能であり、将来的にバイオ燃料などと組み合わせることで、排出するCO2よりも回収するCO2の量が上回る、「カーボンネガティブ」な輸送を実現できるとされている。
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投稿者:gotsuat 09:25| 物流会社の取り組み【機関】