2019年12月11日
【流 通】電通 愛車の一時交換アプリ「CAROSET」のサービス開始
電通は自家用車オーナー同士の間で愛車を一時的に交換することができるアプリサービス「CAROSET」(以下「カローゼット」)を開始した。
カローゼットは電通の100%子会社カローゼット社の第1弾のサービスとして開発された。サービス一般公開に合わせて複数の企業・団体(※)と協業して、さまざまな形で実証を行っていく予定にしている(一部は先行実証開始済み)。
カローゼットはクルマを所有する価値にあらためて着目し、利用者間での金銭のやりとりが発生しない「共利用型シェアリング」という今までにないシェアリングモデルとして、クルマオーナーの潜在的なニーズと課題に応える。月額基本料780円(税別・2020年5月末まで無料)で会員となれば、自分が所有するクルマをアプリに登録すると、その時々の目的に合った他のカローゼット会員のクルマと「一時的に」交換することができる。また他会員からの一時交換リクエストに応じた日数分だけ、自分も他の会員に一時交換のリクエストを出すことができる。
カローゼット社が提唱する新しい概念「金銭授受を伴わない、平等かつ助け合いの精神を持った個人資産の共利用」=Open Personal Asset(オープンパーソナルアセット)に基づき、将来的にはさまざまな企業・団体と協力しながら、クルマに限らず、個人が保有する他の資産へとサービスの範囲を広げていくことを目指す。
なお、Open Personal Assetの概念を実現させる「自分の資産を貸した時間分だけ、他人の資産を借りる権利を付与する」など、複数にわたる重要なシステム構成はカローゼット社が既に国際特許を出願している。
高度な課題解決が求められるビジネスデザイン領域においては、一社、また従来の業種内、枠組み内で完結するというものが、今後ますます少なくなっていくことが考えられる。そうした中、電通は企業同士をつなぎ、企業群や経済圏自体の成長に資する視点でも新しいビジネス機会のハブとなっていけるよう、強みであるクリエーティビティ―やプロデューススキルをビジネスデザイン領域に拡張し、異業種にまたがる協業で生かす。
※ カローゼットと実証を実施予定の企業・団体(50音順・2019年12月10日時点)
大和ハウス工業、東京海上日動火災保険、Fujisawa SST協議会、三菱地所
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:40| 流通