2019年06月25日
【物 流】商船三井 次世代石炭船「EeneX」設計 クリーンなエネルギー輸送に貢献
商船三井は国内の造船所と共同で「次世代型石炭輸送船」の開発検討と設計をおこなった。商船三井の運航に関するノウハウと、石炭船の船型開発に知見があり建造経験豊富な国内の造船所のノウハウを集積して設計した次世代型石炭船は、日本において重要な電源リソースである石炭を安全で安定的に輸送することと、経済性を両立させて利用者と環境にとって最適で「ストレスフリー」な輸送をコンセプトにしており、「EeneX(イーネックス)」として利用者に提案する。
「EeneX」は、貨物ホールドにダブルハル構造を採用した。ホールド内面側がフラット化されているため石炭の掻き落とし作業が不要となり、揚荷役効率の改善と荷役時間の短縮に寄与する。また、貨物ホールドの形状にセミボックスシェイク型を採用した。ホールド下部の傾斜部(サイドホッパー)を極力減らすことで石炭の荷溜まりをなくし、揚荷役効率の改善に寄与する。
一方、貨物ホールドのバラスト水兼用ホールドを廃止し、バラスト航海での船体姿勢を制御するためにバラスト水を漲水する貨物ホールドを貨物積載専用化する。物ホールドへバラストを漲水する手間が省かれ、貨物に塩分・錆などが混入するリスクの大幅軽減に寄与する。
商船三井では、「EeneX」の提案を通じて資源やエネルギーの安全かつ安定的でストレスフリーな輸送に積極的に取り組んでいく。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者