2018年07月31日
【知 識】PALTEK イノフィスの作業支援ロボットスーツ「マッスルスーツ」の販売開始
PALTEKは東京理科大発ベンチャーのイノフィスと販売代理店契約を締結し、作業支援ロボットスーツ「マッスルスーツ」の販売を開始した。
PALTEKはスマートエネルギー事業で取引実績のある介護施設を中心に、物流、建設、農業分野にマッスルスーツを提供することにより、腰痛を予防することで労働環境の改善を支援する。
腰痛は休業4日以上の職業性疾病の約60%(※1)を占めており、産業全体で大きな問題となっている。厚生労働省は、職場での腰痛発生件数の減少を図るため、平成6年に「職場における腰痛予防対策指針」を策定し、重量物を取り扱う事業所への啓発・指導を行ってきた。一方で、高齢化に伴い要介護人口と介護従事者が増加したことによって、社会福祉施設での腰痛発生件数は年々増大しており、平成14年から23年にかけて2.7倍に増加している。これを受け、同省では平成25年に指針を改訂し、対策の範囲を介護・看護作業の全般にも拡大している(※2)。
イノフィスが提供する作業支援ロボットスーツ「マッスルスーツ」は、電気(バッテリー)、センサー、モーターを使用せずに空気圧式の人工筋肉を使用している。これが身体を動かす原動力となり、人や物を持ち上げる際の体の負担を大幅に軽減する。介護現場からの要望に基づき東京理科大の小林宏教授の研究成果により製品化され、軽量で非常にシンプルな構造にもかかわらず、強いアシスト力を発生できる。
PALTEKは停電対策システムで多くの導入実績のある病院やクリニック・介護施設にのみならず、腰への負担のかかる産業(物流、建設、農業など)にマッスルスーツを提案することで、腰痛予防対策と通じて労働者の職場環境の改善および人材の確保に貢献する。
※1 労働衛生のハンドブック平成29年度版
※2 厚生労働省「職場における腰痛予防対策の推進について 平成25年6月18日 基発0618第1号」
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:35| 知識