2018年04月25日
【環 境】中部電力と中部大学 風力発電所用 新型落雷検出装置 を共同開発
中部電力と中部大学は、風力発電所の風車への落雷を高精度で検出でき、かつ低価格の新型落雷検出装置を共同で開発した。この新型落雷検出装置は、昭電により平成30(2018)年6月から販売される。
風車に落雷した場合、落雷の多い地域では、安全確保のため風車を自動停止させることが義務付けられている。このため、風力発電所の風車には落雷検出装置を取り付けているが、近隣への落雷でも動作する例が多く、風車の稼働率を低下させ、経済性を損なう要因の一つになっている。現在、高精度な検出装置としてロゴスキーコイル型(※)の装置が知られているが、高価であり導入が進んでいない。
今回開発された新型落雷検出装置は、風車に3個の磁界センサを取り付けることで、落雷により発生する磁界の大きさと方向から、落雷があった風車を正確に特定するものである。構造が単純で設置も容易であり、従来の課題であった高精度と低価格の両立を可能とした。
※ロゴスキーコイル型
風車タワー基部の全周を囲うように中空型のコイル(ロゴスキーコイル)を設置し、雷電流によって発生した磁界によってコイルに流れた誘導電流を検知する方式
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】