2017年04月25日
【環 境】東芝 東武鉄道新型特急車両向け電気品の納入
東芝は、東武鉄道の新型特急車両500系「Revaty (リバティ)」全8編成24両向けに、全閉式永久磁石同期電動機(以下、全閉PMSM)とVVVFインバータ装置を組み合わせた駆動システムを納入した。このシステムを搭載した「Revaty」は、2017年4月21日から運用が開始された。
「Revaty」は、「さまざまな運行形態で運用可能な速達性と快適性を持った特急列車」をコンセプトに、東武鉄道が26年ぶりに導入する新型特急車両である。東芝製駆動システムを導入することで、車両の騒音源の一つである駆動システムにおいて低騒音化を図り、「Revaty」の快適性の実現に貢献するとともに、大幅な低消費電力化により、環境負荷低減にも寄与する。
全閉PMSMは定格効率97%を実現する高効率なモーターで、全閉構造によりモーターの低騒音化を実現するとともに、内部の清掃が不要となるためメンテナンスを簡素化することができる。また、VVVFインバータ装置は、1台の冷却器に対して4つのインバータ回路を配置することで、小型化、軽量化に寄与する。これらの装置を組み合わせることで、車両の加速時の消費電力を削減するとともに、東芝独自の制御方法により車両のブレーキ時に発生する回生電力(※)量を増加させ、車両全体の消費電力削減を実現している。
※ 車両のブレーキ時に、主電動機を発電機として用いることにより発生した電力
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:55| 環境配慮型輸送用機器【取り組み内容別】