2017年03月08日
【流 通】NEDO 自動走行システムの大規模実証実験の管理法人に承認
NEDOは、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム」において、2017年度から2年間、葛巻清吾(「葛」は「L+人」が「ヒ」)プログラムディレクターのもと、自動走行システムの大規模実証実験を管理法人として推進する。実証実験では、技術開発や社会受容性の醸成を通じて、自動走行システムの実用化を加速する。
2017年2月24日、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題の一つである「自動走行システム」の推進委員会において、NEDOを本実証実験の管理法人とすることが承認された。
内閣府は2014年度から、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム」(※1)において、自動走行システムの早期実用化と普及を通じた交通事故の低減や渋滞削減、次世代都市交通システムの実現等を目指して、産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進してきた。今回、大規模実証実験の円滑な推進のため、自動走行システムの推進委員会において、2017年度からNEDOを管理法人とすることが承認された。NEDOは、2017年度から2年間、自動車専用道路や一般道路といった公道等で大規模実証実験を推進する。
大規模実証実験は、技術開発や社会受容性の醸成を通じた自動走行システムの実用化の加速を目的とするものです。SIP自動走行システムにおいては、自動走行システムに関する技術開発に取り組む様々な国内外の自動車メーカーや関係企業等多彩なプレイヤーの参加を広く募り、従来の個別技術の試験よりも実環境に近い環境での実証実験を実施予定であり、NEDOはその管理法人を担う。
2.重要5課題
(1)次のiからVの重要5課題について、混流交通(※2)の実環境下にて、実用化に向けた実証実験を実施
i ダイナミックマップ(※3)
ii HMI(Human Machine Interface)(※4)
iii 情報セキュリティ
iv 歩行者事故低減
v 次世代都市交通
(2)SIP参加者のみならず多彩なプレイヤーが参加することで、新たな視点を獲得
(3)海外メーカーにも公開、日本から発信することで、国際連携・協調を先導
(4)イベントへの一般市民の参加も促すことで、社会受容性を醸成
なお、上記課題の詳細は、今後行われる「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム研究開発計画」の改定をもって決定される。
※1 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム
通称SIP-adus(Automated Driving for Universal Services)。
自動走行システム推進委員会 | 自動走行システム SIP-adus
2014年度から、自動走行システムの早期実用化と普及を通じた交通事故の低減や渋滞削減、次世代都市交通システムの実現等を目指して、産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進。2016年度からは、特に重要な5つの技術領域(ダイナミックマップ(※3)、HMI(※4)、情報セキュリティ、歩行者事故低減、次世代都市交通)を定め、これらに重点を置いて検討、開発に取り組んできました。課題の研究開発計画等をとりまとめ、中心となって進めるプログラムディレクターはトヨタ自動車株式会社の葛巻清吾氏(2016年4月〜。「葛」は「L+人」が「ヒ」)。 NEDOは管理法人として、内閣府、警察庁、総務省、経済産業省、国土交通省等と連携して大規模実証実験を推進する。
※2 混流交通
人と自動車、また自動走行可能な自動車と既存の自動車が共存する交通環境
※3 ダイナミックマップ
自動走行用の高精度な3次元デジタル地図
※4 HMI(Human Machine Interface)
人とシステムの間で運転を交代する場合に安全、円滑に行うためのインターフェース技術等
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:45| 流通