2016年02月15日
【環 境】MIIAと日立製作所 40%の低濃度バイオエタノールを用いた発電システムを試作
宮古島新産業推進機構(MIIA)と日立製作所は、40%の低濃度バイオエタノール燃料で発電する高効率な発電システムを試作した。発電システムの発電機に搭載したエンジンは、排熱を利用して低濃度バイオエタノール燃料から水素を発生させ、低濃度バイオエタノールと水素を燃焼して動かすことで、動力変換効率を高めている。40kWの発電システムで実証実験を行ったところ、45%の動力変換効率が得られることを確認した。
燃料には、40%と低濃度で、危険物として扱う必要がなく、安全性を確保したバイオエタノールを使用した。宮古島産のサトウキビ由来の廃糖蜜を原生酵母で発酵させた後、蒸留を行って効率的に製造し、従来方法で低濃度バイオエタノールを製造する場合に比べ、約40%のエネルギー削減を達成している。
今回の成果は、これまで主に自動車燃料に利用されてきたバイオエタノールの用途を発電分野へと広げるものである。今後CO2排出量の削減効果が大きな地域分散型発電の実用化をめざし、研究開発を進めていく。
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投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】