2010年11月24日
【流通】番組再利用時の制作効率を大幅に改善する「アーカイブス装置」を開発
NHKはノンリニア編集機で編集した内容をそのままアーカイブスとして保存できる「ノンリニア編集機用アーカイブス装置」を開発(※)した。編集作業とアーカイブスが1つのシステムで完結するため、番組再利用時の制作効率を大幅に改善できる。
現在、地域放送局では、放送済みの完成番組テープのみを保存し、番組編集に使ったオリジナル映像や音声データの大部分は、スペース等の問題でアーカイブスとして保存していない。後日、番組を再利用する場合、この放送済みの完成番組テープから再編集を行うため、カット映像の前後が使えなく、また不要な文字スーパーを削除できないなどの制約があった。
今回、開発した「ノンリニア編集機用アーカイブス装置」は民生用のコンパクトで安価なブルーレイディスクにアーカイブス化できる。主な特徴は以下の3点。
1 ノンリニア編集機で映像を加工した部分は、オリジナルの映像と映像効果の編集データに分けた状態で保存するため、
番組を再編集する場合にオリジナル映像が使用可能。
2 完成番組を保存する場合、番組内のそれぞれのカットの映像の前後にのりしろを付けて保存するため、
再利用時にカット長の調整が容易。
3 番組内で使用したテキスト情報も全て保存するため検索が可能。
※
NHK宮崎放送局が、さくら映機(株)と共同開発
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:40| 流通