2010年09月15日
【環境】GSユアサ ハイブリッド電気自動車の次世代正極材料の大幅性能向上に成功
GSユアサは、安全性が高く出力特性に優れるリチウムイオン電池用正極材料「リン酸バナジウムリチウム」を開発した。リン酸バナジウムリチウムは高い出力密度や、優れた安全性による電池システムコストの低減が期待できる。これにより今後、ハイブリッド電気自動車(HEV)や、アイドリングストップを含むマイクロHEV向けにリン酸バナジウムリチウムを正極材料に用いたリチウムイオン電池の開発を進めていく予定である。
これまでのリチウムイオン電池の正極材料としては、リン酸鉄リチウムの実用化が進められてきたが、リン酸鉄リチウムの抵抗が高いことや、比較的製造コストが高い合成法を用いる必要があった。
GSユアサが次世代ポリアニオン正極材料として着目して開発を進めてきたリン酸バナジウムリチウムは、従来の正極材料より比較的安価な合成法を用いてリン酸バナジウムリチウムが合成可能である。さらに、この正極材料を用いたリチウムイオン電池で、リン酸鉄リチウムと同等の安全性を確保しつつ、それを20%上回る出力特性を得ることに成功した。
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投稿者:gotsuat 09:25| その他の機関の取り組み 【機関別】