2010年05月31日
【知識】アストラゼネカとJ&J、消化器内視鏡実施時の鎮静システム導入に向け共同開発契約を締結
アストラゼネカは、ジョンソン・エンド・ジョンソン・メディカル カンパニー(以下:JJKK)と、消化器内視鏡検査及びポリープ切除術(以下:消化器内視鏡)実施時における鎮静システムの日本導入に向けて、共同開発契約を締結した。この契約により、JJKKは開発中の新しいコンピューター支援下個別鎮静システム(以下:CAPS)の承認取得を、アストラゼナカはすでに販売している全身麻酔・鎮静用剤「1%ディプリバン注」(一般名:プロポフォール)の消化器内視鏡実施時におけるCAPS使用下での鎮静での効能追加の承認取得を、目指す。
日本において胃がん、大腸がんの年間死亡者数は10万人におよび、がんによる全死亡者数の3分の1を占める。これらのがんは早期に発見・治療することにより、より多くの患者の救命が可能になる。消化器内視鏡検査は、がんの早期発見に有益であるとされ、スクリーニング法として一般化しており、年間1,000万例以上の検査が行われている。最近では欧米と同様に、日本でも不安を和らげた苦痛の少ない消化器内視鏡に対する患者のニーズが高まりつつある。しかしながら、 現在日本では消化器内視鏡実施時の鎮静の承認を取得している薬剤がなく、患者の不安や苦痛のより少ない、安全かつ速やかな回復が得られる鎮静法が求められている。
ディプリバンは全身麻酔・鎮静領域のリーディングブランドで、CAPSは、患者視点に立って開発された時代のニーズに合った製品であり、日本の患者にとって、さらに消化器内視鏡を受診しやすい環境の整備に役立つことが期待される。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 09:35| 知識