【流通】1枚50円の低価格な薄型非接触ICカードを開発
--- 大日本印刷 新たなICカードサービスの需要喚起に ---
大日本印刷(以下:DNP)は、磁気カードやバーコードカードなどの置き換えを対象に、1枚50円の低価格で多機能な超薄型の非接触ICカードを開発し、2010年4月1日より販売を開始する。また、DNPは、セキュリティと利便性を持つ当カードを利用した新たなサービスを開発し、順次展開していく。
近年、会員証やポイントカード、ギフトカード、プリペイドカードなど、さまざまなサービスにおいて磁気カードやバーコードカード、ICカードが使用され、1人あたりのカード保有枚数は増加傾向にある。磁気カードやバーコードカードは、薄くて財布などにも入れやすく、無料で入手できることが多いため、利用者にとって手軽なカードとして普及しているが、これらのカードに搭載するサービスや機能は限られ、その内容も同様なものが多いことから、カードの発行枚数が伸び悩み、集客や販促ツールとしての期待効果が希薄化している場合もある。一方、ICカードの場合、その高度なセキュリティと多様な機能を1枚で実行できるという利便性によって普及しているが、1枚あたりの価格が高、厚みもあるために多数所持することが敬遠される傾向がある。
DNPは、こうした状況を受けて、コストパフォーマンスに優れ、従来のICカードの半分以下の厚みとなる0.28mmの超薄型で、セキュリティやシステム拡張性など新たな付加価値を創出する非接触ICカードを開発した。
新カードは、ISO/IEC14443 TypeA準拠の非接触ICチップを搭載し、カード全体の厚みを0.28mmにおさえ、適度なコシ(柔軟性)とICチップ部の凹凸をなくしたフラットな表面仕上げを実現した。また、磁気カードなどでは困難なセキュリティ性能を持ち、アプリケーションの搭載もできる。
DNPでは、本製品を、ポイントカード・会員証などのほか、雑誌付録・トレーディングカード・CDジャケット同梱など新しい用途として販促する。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 10:03| 流通