【流通】ＫＤＤＩ研究所 高速赤外線技術を使ったＵＳＢ２．０のワイヤレス化
--- ケーブル不要の簡単操作のＵＳＢ通信を実現 ---
ＫＤＤＩ研究所は、モバイル機器やパソコンのインターフェースとして世界で最も普及しているＵＳＢの高速赤外線通信技術を使ったワイヤレス化に成功した。これまでのＵＳＢ通信では機器同士を接続するためにはケーブルを用いる必要があったが、開発した技術を用いると接続したい機器同士を向き合わせるだけで通信を行うことができ、モバイル機器などの利便性を飛躍的に向上させることができる。
ＵＳＢはモバイル機器などの情報端末や周辺機器に搭載されている世界で最も普及している有線インターフェースで、中でも通信速度が４８０Ｍｂｉｔ／ｓのＵＳＢ ２．０はコンテンツのコピーやバックアップなど様々な用途で用いられている。
今回開発された技術ではＵＳＢ ２．０の電気信号を赤外線信号に変換し、高速赤外線通信によりワイヤレス化する。その際、電気信号と赤外線信号の変換器にＵＳＢの通信を模擬する機能を持たせることによって、これまでに市販されているモバイル機器やＵＳＢ周辺機器のハードウェアとソフトウェアには一切変更を与えずワイヤレス化が実現できる。さらに、赤外線通信の高いセキュリティ性により事前の接続認証を必要としない瞬時のワイヤレス接続が可能で、またＵＳＢ通信の特長である、“ＵＳＢ周辺機器を接続するとシステムを再起動することなく直ぐに利用できる「ホットスワップ」動作”も可能。これにより、ユーザーは接続したいＵＳＢ周辺機器上の赤外線通信インターフェースとモバイル機器の赤外線通信インターフェースを向き合わせるだけでＵＳＢ周辺機器が利用できるようになる。
これにより、ＵＳＢケーブルを持ち歩くことや接続する作業が不要になるため、特に持ち運ぶ機会の多いモバイル機器の利便性を大きく向上する。
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投稿者：gotsuat 10:03| 流通
