2004年06月11日
【物流】トラック事業の市場が縮小、営業収入は1兆円が消滅
国土交通省がまとめた2001年度の営業収入合計は、4年連続で前年度を下回り11兆754億円となり、ピークだった93年度(12兆2,879億円)と比較して約1兆円を超す営業収入が消滅した。
トラック事業では、ここ最近「営自転換」が積極的に進んでいるが、経済構造の変化で国内の物流需要が低迷し輸送量が軒並み落ち込んでいる状況の中、新規参入事業者の増加による事業者間の競争の激化や運賃単価の下落などの影響で業界全体の収入が目減り傾向にある。
ちなみに、93年度と01年度を例にあげ、営業収入と事業者数を比較すると、営業収入で1割減っているのに対し、事業者数では3割増加しており、1社平均の営業収入は2億円を割り込み1億9,500万円となっている。
※営自転換=荷主企業の自家用輸送から効率の良い営業トラック利用への転換
トラック事業の営業収入の推移 |
(単位:億円,者) |
年度 | 営業収入 | 事業者数 |
1989 | 96,681 | 39,555 |
1990 | 104,214 | 40,072 |
1991 | 119,342 | 41,053 |
1992 | 121,185 | 42,308 |
1993 | 122,879 | 43,450 |
1994 | 119,901 | 45,015 |
1995 | 120,571 | 46,638 |
1996 | 119,061 | 48,629 |
1997 | 121,586 | 50,481 |
1998 | 117,728 | 52,119 |
1999 | 113,484 | 54,019 |
2000 | 113,332 | 55,427 |
2001 | 110,754 | 56,871 |
2002 | 58,146 |
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 13:05| 行政関連