【流通】消費疲労=マスの限界?
―― 欧州高級ブランド 相次ぎ店舗拡大 ――
か: 日経平均が1万2000円台を割ってます
(2001年3月15日現在)
どこまで下がるんでしょうか。。。
あ: あれ? 確か「か:」さんは日経平均を見ても
チンプンカンプンじゃなかった!!
か: なんとなく僕でも景気と関係があるぐらいはわかります
今週のテーマ「消費疲労」と
同じベクトル上での問題だと思いますが。。。
あ: デフレスパイラルも懸念されてるからね
でも、そうは言っても
中には今の経済情勢に影響されていない企業もあるようだし。。。
『欧州高級ブランド 相次ぎ店舗拡大』
ジョルジオアルマーニは四月中旬、東京・紀尾井町の主力店の面積を約5割増の1860平方メートルに広げる。ブルガリは今秋、東京・銀座にある430平方メートルの店舗を国内最大の730平方メートルに拡大する。プラダも来年、東京・南青山に延べ床面積2860平方メートルの自社ビルを建設する。 |
か: 高級ブランドの店ばっかりです!
あ: 消費が低迷しているといわれる中
店の規模を拡大でしょ、恐るべし!!
か: 買う人もそれだけいるって事ですからねぇ
ルイ・ヴィトンの販売が
1000億円を突破したってのは記憶に新しいところです
あ: デフレとか消費不況とか言われているけど
世の中全体が同じ状態って訳じゃないんだよね
か: 売れている商品と売れていない商品の差が
広がってきているって事ですよ
あ: 業界、そして商品ごとにね
か: ???
あ: 例えばユニクロの流通システムによって
カジュアル衣料、特にフリースについては
価格破壊が起こったと言っていいんじゃないかな
か: そう言えばフリースに対する値段の感覚って
ユニクロが基準になった気がします
そういう事ですね
他にもありますよね
価格破壊が起こった商品。。。
あ: 今週は消費疲労をテーマに考えてきたんだけど
疲労している部分と元気な部分があるって事!
みんな疲労しているわけじゃないよ! 日本は!
か: そうですね
ちょっとオーバーに考えてました!
あ: でもね
元気な商品、業界でも
これからどうなっていくのか?
考えておかないとね
例えば高級ブランドでも
販売数が増え続けたとしても
変わらぬ価値を提供し続ける事ができるのか?
か: つまりみんなが同じ高級ブランドをもっちゃうと
その価値が変化するって事ですね
あ: 憧れ的な存在・・・これが当たり前になっちゃうと。。。
消費者もまわりの人を追っかけなくなるんじゃない?
か: つまり自分をどう表現するかに気づいてくるって事ですね!
あ: 流行とかヒット商品を生み出すような
流通システムを構築できるか?
これも重要な事なんだけど
これから「個」の時代になった時に
今の賞品、サービスを流通させる方法が
マッチしているのか?
考える必要があるんじゃないかな?
か: 「マス」に対する新しい流行やヒット商品を生み出すと同時に
「個」の時代に合った商品・サービスの流通方法も
考えないといけないって事ですね
高級ブランドだと
むやみに「販売量」を増やすのではなく
これから買う人、既に買った人双方に
今と変わらぬ価値を提供し続けられるように。。。
あ: 消費疲労って「マス」の世界の限界なのかも?
これからは他人が何と言おうと「自分が認めた」もので
息の長――いお付き合いができる「個」の商品
これが疲れた消費者を癒してくれるのかもね
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 11:01| 流通