【流通】商品の本当の価値を理解した消費活動
――イトーヨーカ堂、衣料品で高価格戦略――
ま: ちょっと「あ:」さん。。。
そろそろスーツ買い直した方がいいんんじゃないですか?
なんだかヨレヨレですよ
あ: そうなんだよ
実は最近痩せちゃって、、、
スーツと体型が合ってないんだよ
ま: 今時じゃないシルエットですよ
もう 買いに行かなきゃ!!
あ: 僕は買うときはいいものを長く使うっていうスタイルなんだから!
慎重に選ばないとね!
ま: ほほう・・・
って事は当然ブランドもの?
あ: って言いたいところだけど。。。
今秋はこれ(↓)もいいかな?
『イトーヨーカ堂、衣料品で高価格戦略』 イトーヨーカ堂は今秋・冬物商戦で衣料品の高価格戦略を打ち出す。紳士服では百貨店の中心価格よりも1万円程度高い6万9000円のスーツを10月にも発売する。スーパーでは商品単価の下落が続いているが、高品質の需要も根強いとみて、低価格販売を進めるイオンなど競合スーパーと一線を画す。 |
ま: いやぁ〜
これは今までのスーパーの常識を越えた
価格設定じゃないですか?
増してや今の経済環境を考えますと。。。
あ: 確かにちょっとびっくりだね
特に最近の価格傾向としては
低価格競争まっ只中だし・・・
他のチェーンとの差別化という面では
十分インパクトがある!
ま: でも。。。
ちょっとした高級ブランドに近い価格帯ですし
買い物をするシチュエーションを考えますと
どうかな?って気もしますが。。。
あ: ふむふむ。。。
ま: 生活用品を買うシチュエーションで
高価格なスーツの購入ってするんでしょうか。。。
あ: 今の消費スタイルを
凝縮したカタチにもなるかもしれない
価格を抑える部分はとことん抑えて・・・
贅沢する部分は惜しみなく投資する
ま: なるほど
それはわかりますが・・・
あ: それに
実際は最高価格帯よりも若干割安感のある商品を
購入してもらおうってことなんじゃないの?
旗艦商品としての機能を果たしてね
今のスーパーの機能として
より低価格な商品の供給システムの競争となっている中
こうした競争によって
消費者がカテゴリー毎に商品購入先を変えていっている
つまり「ま:」さんが言う事って
実は当たり前の心情だと思う
でも、もっとシンプルに考えるべきなんじゃないかな?
ま: シンプルに? ですか
あ: そう!
だって。。。 良いものはいい!んだよ
ま: はっ?
あ: 良いものはいい!
高く値段設定をしたから売れないとか
そんな話よりも
まず、この商品がなぜこの価格なのか?
品質や製法、生産ロットなど様々な要素を積み重ね
価格って決定するんでしょ
その価値を理解できた人が価格に納得して購入するなら
それでいいじゃない!!!
ま: いや。。。 それはそうなんですよ「あ:」さん
ただ、、、それがスーパーではどうか?って事なんですが。。。
あ: あえて!
同じ価格帯の高級ブランド品を選択せずに
スーパーの商品を購入するって・・・
なんかかっこ良くない?
ま: なんか。。。 それって買い物下手っていうか。。。
あ: ちがうちがう!!
周りの価値観に流されずに
自分の目で確かめて
価格分の価値がある!って思って購入する!
それがこれからの消費者の価値観じゃないかな?
それが偶然にもスーパーが提供していた商品だって事であって・・・
買い物のシチュエーションも確かに重要!
店舗の立地や接客スタイルもね
でも最も重要なのは「商品」じゃないのかな?
そしてその商品の良さを理解してもらえる
情報発信方法と接客でしょ!
ま: 確かにそうかもしれません。。。
僕なんて。。。 とりあえずみんなが知ってるブランドを
まず選択肢に考えますが。。。
品質自体を比べるような事はしてませんね。。。
他人が知っているブランド品を所有する喜びから
自分が本当に納得して買い物をするという喜びに
僕も変わっていくかもしれません
人と違うモノを持ちたくなったって言うか・・・
あ: そうそう!
そういう意味でもこのスーツ、、、
消費者に商品の本当の価値を理解した
消費活動を提案しているのかもしれないね。。。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 14:56| 流通