【流通】電子著作物の価値交換スタイル
――ネットプライスとインフォコム、
着メロサイトでショッピングサービス「めちゃギャザ」を開始――
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あ: 「ま:」さん
このCD−R、一緒にお金を出し合って買わない?
今日は安いよ!!
ま: これは・・・安い! 買っておきましょう!!
10枚も必要ないし
5枚ずつってことで、半分ずつ出し合いましょうか!
あ: ラッキー! 得したね
5枚セットじゃ 互いにこの価格で買えないもん!
ま: 少額のお金を出し合って
規模のメリットを互いに享受する・・・
これぞ共同購入ですね!
あ: どうやら携帯電話を利用した
共同購入(ギャザリング)スタイルが
導入されたらしいよ・・・
『ネットプライスとインフォコム、
着メロサイトでショッピングサービス「めちゃギャザ」を開始』
ネットプライスと、モバイル公式サイトを運営するインフォコムは、
共同でインフォコムの着メロサイト「めちゃメロ」で
ショッピングサービス「めちゃギャザ」を開始する。
「めちゃギャザ」は、国内外の様々な着信メロディーを提供する
J-SKY公式着メロサイトと、
ネットプライスが展開する共同購入「ギャザリング」を組み合わせたサービス。
「めちゃメロ」では販売商品が厳選しやすく、
また1商品あたりの購入申し込みを集中して集めやすい事から、
商品の購入申し込み者数に応じて販売価格が安くなる
ギャザリング方式による販売を採用したという。
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ま: 着メロなどコンテンツのダウンロードに限らず
携帯電話を利用した商品販売サイトの利用も
随分と広がりを見せているようですね
あ: PCをベースにしたEC市場と同じく
携帯電話を活用したモバイルEC市場による
新しい消費スタイルが普及しつつある・・・
携帯電話などモバイル機器を利用した市場は
1000億円規模にまで成長、
今後、モバイルB2C市場は
3兆円規模にまで成長するという試算もあるようだ
ま: ついこないだまで、考えられない
価値交換スタイルですよね
移動中、お昼休みなど
ちょっと時間ができた時に。。。
街で見かける携帯電話を利用するシーンとして
メールやゲームだけじゃなく買い物していることもあるって事ですよ
あ: パソコンがなくてもネットショッピングが出来る時代だもんなぁ
歩きながら買い物・・・?
ま: それって外出したときに買い物もできるって事ですよね
だったら買い物するところへ外出しろよ!って感じですが。。。
それにいくら携帯電話の性能が向上したとしても
商品によっては質感や機能を確認しづらい事もあるでしょうし・・・
適合商品とそうでないものに、分かれていくと思います
当分は、着メロや画像が主力商品でしょう
あ: 着メロも一種の著作物だからね
ま: 着メロもギャザリングの対象になると
ヒット曲になればなるほど、
単価が下がっていくわけですから・・・
購入者にとってもメリットが高いですよね!
あ: 著作物に関するギャザリングかぁ・・・
確かに著作物、特に電子化可能なメディアについては
収穫逓増の法則が成立する環境が出来やすい為
いわゆるヒット商品を生み出した場合
その報酬は莫大なものとなる場合がある・・・
ま: 音楽やベストセラーの作家などですね
あ: 時が経った後でも
例えば音楽の場合、カラオケや店のバックミュージックとして
利用されたときに応じて報酬が入ってくる・・・
リアルの商品ではあり得ない事でしょ?
ま: そうですよね
その都度、生産、販売・・・流通の発生が必要となってきます
まさにリアルビジネスです
あ: 著作物のギャザリングによる販売が可能となった場合
こういう訳にはいかないかも・・・
一度価格が決まって価値交換した後
同じように購入者が増えた場合
キャッシュバックできる仕組みが必要になってくるからね
ま: そうですよね
ギャザリングによって価格が決定したコンテンツを購入した後
更に多数の購入者が出た場合
理論としては単価が下がるはずですが
決済をした後では・・・ 払い戻しなんて不可能ですよね
あ: そもそも著作権という概念が生まれていない時代の
知的価値流通って
ほんと、自由そのものだったんじゃないかな?
その分、伝播は制限無く広がって・・・
だからこそ、新しい創造物が
どんどん世に出てきた!という考えもあるようだ・・・
つまり、著作物の流通に関して
権利を守ることは当然としても
「制限」になってしまうと、
思想や考えを表現した創造物の出現は
限られたモノになってしまう・・・
ま: かといって、著作権を認めないなんて事になると
今から新たに著作者になろうという
モチベーションの低下にもつながりかねません・・・
あ: 将来の著作物の在り方、そして権利とその報酬について
今から考えておく必要があるかもしれないね。。。
その一つの手法として
著作物のギャザリング方式を応用したりできないかな?
常時どこか流通経路で購入できるモノではなく
一定の日時だけ、一斉に販売し続けるとか・・・
例えば、あるアーティストのAという曲は
毎月1日午後6時に締め切るとか・・・
ま: その都度、ギャザリングする・・・って事ですか?
あ: 著作者は、毎月一人でも購入者が居続ける事により
同じ金額を収受できる。。。
購入者は一斉に多数の購入希望者が居る場合、
価格的にメリットを受ける・・・
ま: そうなると・・・
今の消費傾向からしますと
著作者にとって不利になりませんか?
短期間で一気に消費される傾向が強いですから・・・
あ: まぁ、そういう問題も当然出てくるだろうけど・・・
コンテンツ流通の一つのスタイルとして
今の短期間集中消費型流通に一石を投じるかもしれないでしょ
ま: 確かに著作者としても安定的な収益が得られるかもしれません・・・
あ: 価値交換スタイルが
いろいろと登場し定着してくることによって
コンテンツの流通、著作物の価値交換スタイルも
変化してくるって事!
価値と価格。。。
人それぞれが決めるモノ、判断するモノだけど
市場の評価、同じ価値観の人の数によって
価値はかわらなくとも、価格は一定ではない・・・
そんな価値交換スタイルが
新しい流通市場を形成してくるかもしれない?!
携帯をはじめとしたEC市場
そこには、新しい価値交換スタイル
そして供給者側の収益モデルそのものが
変わってくることを意味する・・・
従来のモノ、そして電子化されるコンテンツにおいても
同じってことだよ!
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投稿者:gotsuat 15:10| 流通