【流通】アサヒビール、新たな酒類流通体制へ
――ビール・発泡酒における取引制度を見直し――
アサヒビールは来年1月から、ビール及び発泡酒に関わる取引制度を見直す。
酒類流通における近年の動きとして、総合酒類化による酒類事業形態の変化や酒販免許の規制緩和などがあり、同社はこれらの新たな環境に対応するため取引制度の見直しを進めている。
今回の見直しもその一環として挙げられ、大きく3つのポイントがある。
(1)
三段階建値制度の廃止
現行の、希望小売価格・希望卸売価格・メーカー出荷価格から、両希望価格を廃止する。これにより、流通における各段階で、コスト及び利益を反映させた価格の設定が容易になると考えられる。
(2)
リベート制度の廃止
現行の特約店に対するリベート制度を廃止、売上げに応じて支払っていた応量制のリベートを止める。これにより、卸売機能の促進を見込み、取引における透明性を高めたいとしている。
(3)
ビールギフト券の販売終了
本年12月末に、ビールギフト券の販売を終了する。販売済みのギフト券については、利用を促すと同時に、回収業務を継続するとしている。
同業界においては発泡酒の登場や酒税制度などによる影響で、ここ数年転換期を迎えている。今回、流通における制度改革でビール業界は新たなステージを迎えるかもしれない。
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投稿者:gotsuat 15:30| 流通