2004年08月24日
【流通】日本水産、国内生産集約
――国内生産機能の付加価値向上――
日本水産は国内の生産機能効率化と増力を目的とし、加工食品の生産体制を再編する。青森県八戸市に新会社「ハチカン」を設立する。この新会社は八戸缶詰と日本水産が出資し、冷凍食品、常温食品、水産加工品の生産を予定している。これに伴い、日本水産 静岡工場(静岡市)の缶詰・瓶詰めの生産機能と、ハチテイの冷凍食品・水産品の生産機能を新会社へ移管する。
同社が中国で建設中の新工場に労働集約型製品の生産を移管し、缶詰・瓶詰など付加価値の高い商品に国内生産の集約を行うのが狙い。
冷凍食品をはじめとする食品流通は、中国など生産コストが比較的安価な地域への製造機能移転だけではなく、今後は主要な顧客層である日本の消費者に対する最適な供給システムの構築として、日本国内工場の付加価値向上が進んできそうだ。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 12:09| 流通