【流通】NTTコムと電通、集客スペース向け広告付きコンテンツ配信サービスを共同提供
――新しい”看板広告”方式――
NTTコミュニケーションズと電通は、集客スペースに設置された大型ディスプレイに対してブロードバンド回線を利用して広告付き映像情報を配信するシステム「スポットメディアAD」を、各種集客スペース向けに共同提供していく。
このサービスの基盤となる映像・情報配信システムは、NTT Comが提供する「スポットメディア」である。「スポットメディア」は、集客スペースに設置されたプラズマ/液晶ディスプレイ端末に対して、NTT Comのデータセンターで集中管理されている各種コンテンツを自由に編成し、柔軟な番組配信を実現する。また、ブロードバンドインターネット回線を活用するため、衛星回線などを使った従来の映像配信システムに比べ、配信画像の安定性や導入可能な端末の種類の多さ、安価な運用体制を実現することができる。
今回、共同提供を開始する「スポットメディアAD」は、NTT Comの「スポットメディア」機能をベースに、番組コンテンツに広告を付加して配信するもので、集客スペースに設置するシステムの設計・構築から、データセンターの運用までをNTT Comが担当し、配信する放映スケジュール作成および広告の獲得を電通が担当する。
この「スポットメディア AD」は、日本たばこ産業が、愛煙家とたばこを吸わない人の協調ある共存や、快適な喫煙場所の提供、分煙システムの提案を目的に各地に設置した公共喫煙スペースに、「スモーカーズスタイルビジョン」として試験導入されることが決定している。また、大手オフィステナントビルや、交通施設などを中心に順次拡大。平成17年度上半期に5箇所を目標に設置し、約半年間のテストマーケティングを行う。
今後両社では、百貨店やスーパー、ガソリンスタンドなど販売店を多く持つ流通業や、鉄道などの公共交通機関への導入を積極的に提案。新規街頭メディアの創出に積極的に取り組み、3年以内に1,000ヵ所程度の設置を目指す。
このサービスは移動施設や期間を限定したイベント、あるいは専門店など、ネットでは困難となるリアルな場で特定顧客層に対する情報発信を可能とし、 特定の地域に集まる顧客層に対する広告ツールとして、従来の固定看板より費用対効果の高い広告ツールとして利用が期待される。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者:gotsuat 11:44| 流通